海事代理士の仕事・登録について3つのポイントで解説!
- 海事代理士の仕事って具体的に何?
- どうやったらなれるの?その費用は?
1.海事代理士の仕事って具体的に何?
弁護士や税理士と違い、海事代理士の仕事って
すぐにイメージしにくいですよね。
国土交通省HP「海事代理士になるには」では
海事代理士とは、他人の委託により、国土交通省や都道府県等の行政機関に対して、船舶安全法、海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律、船員法、船舶職員及び小型船舶操縦者法などの海事関係諸法令の規定に基づく申請、届出、登記その他の手続きをし、又はこれらの手続きに関する書類の作成を業とする者をいいます。
海事代理士になるには、海事代理士試験に合格し、海事代理士として登録することが必要です。
国土交通省HP「海事代理になるには」(https://www.mlit.go.jp/about/file000049.html)より引用
とありますが、これだけだとわかりにくい…。
いくつかのポイントに分解して解説すると、
①国土交通省や都道府県等の行政機関に対して、
「国土交通省や都道府県等の行政機関」とは、
・国土交通省
・地方運輸局
・海運支局
・都道府県の海事関係部署
を指します。
②船舶安全法、海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律、船員法、船舶職員及び小型船舶操縦者法などの海事関係諸法令の規定に基づく
③申請、届出、登記その他の手続きをし、又はこれらの手続きに関する書類の作成
2.海事代理士にはどうやったらなれる?
海事代理士になるには「海事代理士試験」に合格し、
「登録」しなければなりません。
①「海事代理士試験」に合格する
海事代理士試験は毎年9月に1回行われる国家試験で
法令科目と海事関係科目合わせて20科目の試験です。
1次試験(筆記試験)と2次試験(口述試験)があります。
「20科目」と聞くと膨大で途方もないと思うかもしれませんが、
それぞれの科目をいわゆる「広く浅く」といった感じです。
また、
・4科目が20点満点(すべて2次試験にも出題される科目)
・残りの16科目は10点満点
であり、科目ごとの最低必要な得点等はないため、
苦手科目を得意科目で挽回するのは比較的簡単になります。
海事代理士試験について、詳しく知りたい方はこちら
②海事代理士として「登録」する
海事代理士として登録するには以下の書類を揃え、
登録しようとする事務所の所在地を管轄する地方運輸局長に提出する必要があります。
※ 地方運輸局長:
- 海事代理士登録申請書(第1号様式)
→国土交通省のHPからダウンロード - 宣誓書
→国土交通省のHPからダウンロード - 海事代理士試験合格証書の写し
→海事代理士試験に合格した時に郵送されてくるものをコピー - 本籍の記載のある住民票の写し【自治体によるが300円程度】
→市役所やマイナンバーカードを利用して最寄りのコンビニ等で印刷 - 30,000円分の収入印紙【30,000円】
→最寄りの郵便局、コンビニで購入(収入証紙と間違えないように要注意!) - 業務に使用する印章【素材等により変動しますが安価なもので5,000円程度】
→「印章」が必要ということは、印鑑(いわゆる職印)が必要になります。
これは1番の「登録申請書」に押印します。
費用合計 約40,000円前後
まとめ
海事代理士の仕事・登録についてまとめると
- 海事代理士とは国土交通省や都道府県の各自治体・行政に海事法令に基づく書類を提出する仕事。
- 登録時には職印が必要になり、必要な金額は35,000~40,000円程度。


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